「最近、実家の親の足腰が弱ってきた気がする……」
「そろそろ老人ホームのことも考えなきゃいけないのかな?」
そう思って調べ始めてみると、「特養」「老健」「サ高住」「有料老人ホーム」など、似たような名前の専門用語がたくさん出てきて、「結局、うちの親はどこに入れるの!?」と混乱してしまいませんか?
実は、高齢者施設の種類が複雑に見えるのは、法律や制度の基準で分類されているからです。私たちが知りたいのは、難しい法律ではなく「今(又は近い将来)の状態で入れて、予算に収まるのはどこか」ですよね。
そこでこの記事では、難しい専門用語を一切使わず、「親の状況」と「予算」の2軸だけで、知っておくべき4つの基本施設をスッキリ整理して、高齢者施設の種類と選び方を解説します。
この記事を読めば、あなたの親御さんにぴったりの施設タイプが分かり、失敗しない情報収集の第一歩が踏み出せますよ。
なぜ分かりにくい? 老人ホーム・高齢者施設の種類が複雑な理由

ネットで検索すると、沢山の施設名が出てきて頭が痛くなりますよね。なぜこれほど複雑なのかというと、国が作った「公的な介護保険の施設」と、民間企業が運営する「民間の施設」がごちゃ混ぜに紹介されているからです。
まずは、ここを大きく2つに分けて考えてみましょう。
- 公的施設: 国や自治体がバックアップしているため、費用が安いのが最大のメリット。ただし、入居条件が厳しかったり、希望者が多くて「入居待ち」になったりしやすいのがデメリットです。
- 民間施設: 企業が運営しているため、サービスや設備が充実しており、比較的スムーズに入居できるのがメリット。ただし、公的施設に比べると費用が高めになる傾向があります。
この基本を押さえた上で、絶対に知っておくべき「4つの基本タイプ」を見ていきましょう。
【一目でわかる】親の状態と予算で選ぶ「高齢者施設」4つの基本タイプ

まずは、親御さんの「要介護度(どれくらい介護が必要か)」と「毎月の予算」をイメージしながら、下記の比較表をチェックしてみてください。
| 施設タイプ | 主な特徴 | 対象となる状態 | 費用の目安(月額) |
|---|---|---|---|
| ①特養(特別養護老人ホーム) | 公的施設。コスパ最強だが入居待ちあり | 要介護3以上(常に介護が必要) | 約10万〜15万円 |
| ②老健(介護老人保健施設) | 公的施設。3ヶ月程度のリハビリ専用 | 要介護1以上(退院後など) | 約10万〜15万円 |
| ③サ高住(サービス付き高齢者向け住宅) | 民間施設。元気〜軽度の方向けの賃貸 | 自立〜軽度の要介護 | 約10万〜25万円 |
| ④有料老人ホーム(民間) | 民間施設。手厚い介護と看取りまで安心 | 自立〜重度の要介護まで幅広く対応 | 約15万〜30万円以上 |
それぞれの詳しい特徴を解説します。
① コスパ最強だけど入居待ちも:特別養護老人ホーム(特養)
特養(とくよう)は、地方自治体などが運営する「公的施設」の代表格です。
- どんな人向け?: 原則「要介護3以上」で、自宅での生活が難しく、常に介護が必要な方。
- メリット: とにかく費用が安いです。本人の収入(年金)に応じて減免措置もあるため、月額10万円以下に収まるケースもあります。また、終の棲家(ついのすみか)として看取りまで対応してくれるところがほとんどです。
- デメリット: 人気があるため、申し込んですぐに入れるわけではありません。地域によっては数ヶ月〜数年待ちという「入居待ち」が発生することがあります。
② 自宅復帰を目指すリハビリ施設:介護老人保健施設(老健)
老健(ろうけん)も公的施設ですが、特養とは目的が全く異なります。ここは「ずっと暮らす場所」ではなく、「自宅に戻るためのリハビリ病院」のような位置づけです。
- どんな人向け?: 要介護1以上。病院を退院したけれど、まだ自宅で暮らすには不安があるという方。
- メリット: 医師や看護師、理学療法士などの専門スタッフが常駐しており、手厚いリハビリが受けられます。費用も特養と同等に安価です。
- デメリット: 原則として「3ヶ月」で退所しなければなりません。終の棲家にはならないため、老健にいる間に「次の行き先」を探す必要があります。
③ 元気〜軽度の介護で自由に暮らす:サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
サ高住(さこうじゅう)は、高齢者向けの「バリアフリー賃貸マンション」です。
- どんな人向け?: まだまだ元気、または軽い介護が必要な程度だけど、一人暮らしは心配という方。
- メリット: 一般のマンションのように外出や面会の自由度が高く、プライバシーが保たれます。安否確認と生活相談サービスが必ずついているため、子ども世代としても安心です。
- デメリット: 介護が必要になった場合は、外部のヘルパー(訪問介護)を別途契約して利用するのが一般的です。認知症が進行したり、寝たきりになったりすると、住み続けるのが難しくなるケースがあります。
④ 手厚い介護と看取りまで安心:有料老人ホーム(民間)
民間企業(介護会社や大手メーカーなど)が運営する、最も一般的な老人ホームです。「介護付き」「住宅型」などの種類がありますが、子ども世代としては「介護やサービスが手厚い民間のホーム」と覚えておけばOKです。
- どんな人向け?: 元気な方から、認知症がある方、寝たきりで手厚い介護が必要な方まで幅広く対応。
- メリット: 設備が綺麗で、レクリエーションや食事が充実しているところが多いです。また、公的施設のように何ヶ月も待たされることが少なく、比較的すぐに入居できます。
- デメリット: 入居一時金(頭金のようなもの)が必要な場合があり、月額費用も公的施設に比べると高くなります。
どっちが正解?子ども世代が迷いがちな「2つの選択肢」

実際に施設を探し始めると、多くの人が次の2つのパターンで頭を悩ませます。
ケース1:「特養」と「有料老人ホーム」で迷ったら?(介護度と予算の壁)
- 結論: 親御さんが「要介護3以上」なら、まずは特養に申し込みつつ、予算に合う有料老人ホームも同時に見学してキープしておくのが鉄則です。 特養の順番待ちの間に、介護している子ども側が倒れてしまっては元も子もありません。民間でも予算を抑えたプランを用意しているホームはたくさんあります。
ケース2:「サ高住」と「有料老人ホーム」で迷ったら?(自由度と手厚さの壁)
- 結論: 親御さんが「自分のことはある程度自分でできる(自立〜要支援)」ならサ高住。「物忘れ(認知症)が始まっていて、夜間も誰かが見ていてくれないと不安」なら有料老人ホームがおすすめです。 親御さんの「自由に行動したい」というプライドと、「安全に暮らしてほしい」という子どもの希望のバランスで選びましょう。
失敗しないために!子ども世代が最初にやるべき「正しい選び方」3ステップ

「よし、じゃあ良さそうな施設に直接電話してみよう!」と焦ってはいけません。老人ホーム選びで後悔しないための正しい手順をご紹介します。
ステップ1:親の「現在の要介護度」と「毎月の予算」を把握する
まずは敵を知り己を知ることから。親御さんの要介護認定のステージ(要支援1〜2、要介護1〜5)を確認しましょう。そして、「親の年金 + 親の貯蓄の切り崩し」で、毎月いくらまでなら無理なく払えるかを計算します。子どものお財布から持ち出すのは、最終手段にしてください。
ステップ2:ネットの口コミを鵜呑みにせず、地域の施設情報を広く集める
老人ホームの評判は、入居する本人の性格や、その時のスタッフの体制によってガラリと変わります。ネットの断片的な口コミだけで判断せず、まずは自分の足や目で見極めるために、お住まいの地域にある施設情報を「広く、網羅的に」集めることが大切です。
ステップ3:気になる施設は必ず「パンフレットの比較」から始める
いきなり見学に行くのはハードルが高いですし、施設のスタッフも営業をかけてきます。まずは気になる施設のパンフレットを数社まとめて取り寄せ、自宅のリビングで「費用」「サービス」「立地」をじっくり見比べることから始めましょう。
まずは情報収集から!パンフレットをまとめて取り寄せるなら「LIFULL 介護」がおすすめな理由

地域の高齢者施設を網羅して、自宅にいながら無料でパンフレットを集めるなら、日本最大級の老人ホーム検索サイト「LIFULL 介護(ライフル介護)」を利用するのが一番の近道です。
多くの方がLIFULL 介護を使っているのには、3つの大きな理由があります。
- 理由1:全国の掲載数が日本最大級だから、近所の施設が見つかりやすい
大手から地域密着型の施設まで幅広く網羅されているため、「実家の近く」や「自分の家の近く」など、希望のエリアの施設を取りこぼさずに探せます。 - 理由2:予算や要介護度から、親に合う施設をたった3分で絞り込める
「月額15万円以下」「認知症受け入れ可」「リハビリ充実」など、細かい条件にチェックを入れるだけで、親御さんにマッチする施設が一瞬でリストアップされます。 - 理由3:すべての資料請求が「完全無料」。まずは自宅でじっくり比較できる
気になる施設をいくつか選んで、まとめて資料請求しても費用は一切かかりません。まずはパンフレットを手元に揃えて、家族で話し合う材料にできます。
わざわざ1軒ずつ施設を探して電話をかける手間を考えれば、Webから数分で一括請求できるシステムを使わない手はありません。
【完全無料】LIFULL 介護で地域の老人ホーム・高齢者施設のパンフレットをまとめて取り寄せる
親が元気な「今」だからこそ、選択肢を広げておこう

高齢者施設の種類と選び方についてご紹介しました。
- 費用重視で要介護3以上なら「特養」
- 退院後のリハビリ目的なら「老健」
- 元気で自由な暮らしを守るなら「サ高住」
- 手厚い介護で長く安心したいなら「有料老人ホーム」
いざ介護が必要になったり、病院から急に退院を迫られたりしてから慌てて施設を探すと、空いている施設に妥協せざるを得なくなり、「こんなはずじゃなかった」と後悔しがちです。
親御さんが比較的元気な「今」だからこそ、子ども世代が先回りして情報を集めておくことで、お互い納得のいく高齢者施設を選ぶことができます。
まずはパンフレットを数冊手元に置いて、パラパラと眺めてみることから始めてみませんか?
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