【注意喚起】水の関東 24(RS設備)
 ※ 画像出典:消費者庁公表資料より抜粋

消費者庁は 2023年8月24日、ウェブサイト 「水の関東 24」 を運営する RS設備 と称する事業者に対して、消費者の自主的かつ合理的な選択を阻害するおそれがある行為( 虚偽・誇大な広告・表示 )を確認したため、消費者安全法(平成21年法律第50号)第38条第1項の規定に基づき、消費者被害の発生又は拡大の防止に資する情報を公表し、消費者の皆様に注意を呼び掛けました。

 

当記事は掲載時時点の情報になりますので、必ず消費者庁・公式サイトなどより最新情報をご確認の上ご利用ください。



事業者の概要

【屋号】
RS設備

【所在地・代表者】
東京都台東区東上野4-17-7-602
留 志賢

【ウェブサイトの名称・URL】
「水の関東 24」
(http://mizunokanto.com/)

 

水のトラブル対応エリアと呼び掛けていた地域

※ ウェブサイト「水の関東 24」に掲載されていた地域

東京、千葉、埼玉、神奈川、茨城、群馬、栃木のほぼ全域

 

具体的な事例の内容

 

① 消費者がウェブサイトで「水の関東 24」を見つけます

トイレが詰まり困っている消費者がウェブサイトで修理業者を検索し、「水漏れ・つまり修理 関東最安値 220 円(税込)~」などと、低額な料金でトイレの詰まり修理を行う旨を表示する、本件事業者が運営するウェブサイトである「水の関東 24」(以下「本件ウェブサイト」といいます。)を見つけます

 

② 消費者からの電話を受け、作業員を派遣します

消費者が、前記「水の関東 24」の広告を見て、ウェブサイトに表示された本件事業者の電話番号に電話するとコールセンターにつながり、消費者から故障内容などを聞き取って、「今から30 分くらいで伺います」などと答えて作業員を派遣します。

なお、このときに、コールセンターから、見積りや誰が訪問するかなど詳細な説明はしないこともありました。

 

③ 消費者宅を訪問した作業員は作業を開始しますが、追加工事が必要と説明します。

作業員は消費者宅を訪問し、当初は、「たぶんこれで直ります」などと説明して、数千円から数万円程度の比較的低額な料金を示しながら作業を進めます。

しかし、作業を進めていくと、「排水管の奥が詰まっているかもしれない」などと、当初の作業ではトイレの詰まりは解消できないとして、便器を外して配管に薬剤を投入したり、機械を使ったりする作業が必要だとして、数万円から十数万円の追加工事が必要であると説明します。

消費者としては、本件ウェブサイトを見て想定していた料金よりも大幅に増額していることは認識しますが、既に修理作業が行われており、ここで作業をやめられても困るなどと考え、追加工事を承認します。

 

④ 作業員は追加工事を開始しますが、更に追加工事が必要と説明することがあります

作業員は、追加工事を開始した後、大掛かりな工事が必要などとして、数十万円の更なる追加工事が必要であると説明することもありました。

同様にここで作業をやめられても困るなどと考えた消費者が作業員から提案された追加工事を承認すると、作業員は、消費者に対し、会社に追加工事を依頼する電話をしてほしいとして、「工事請負契約書」に記載の電話番号に電話するよう依頼することがありました。

消費者は、なぜわざわざ作業員の会社に電話しなければならないのか疑問に思いながらも、作業員から指定された電話番号に電話し、改めて追加工事の依頼をしていました。

 

⑤ 最終的には、一般的な修理料金よりも数倍高額な料金を請求します

作業員は工事が終了すると、修理作業の内容と請求金額が記載された「工事請負契約書」を消費者に渡し支払を請求しますが、その金額は、同内容の修理作業の一般的な料金よりも数倍高額なものとなっていました。

また、「工事請負契約書」には、事前に消費者に説明のなかった修理作業の費用が計上されていることがありました。

消費者は、トイレの詰まりは修理されたこと、作業員と減額等の交渉をする時間がなかったことなどから請求された料金を支払っていました。

 

消費者庁からのアドバイス

  • ウェブサイトに表示された低額な料金をうのみにせず、依頼する前に、作業内容や料金を確認しましょう。
  • 自宅に来た作業員は信頼できる作業員でしょうか。作業内容や請求された料金に納得できないときは、その場で料金を支払うことに慎重になりましょう。
  • トイレが詰まってしまっても慌てずに、まずは冷静になりましょう。
  • ウェブサイトを見て修理依頼した場合であっても、クーリング・オフできる可能性もあります。

 

相談窓口のご案内

相談窓口のご案内
 ※ 画像出典:消費者庁公表資料より抜粋

◆ 消費者ホットライン(最寄りの消費生活センターなどをご案内します。)
電話番号 188(いやや!) ※局番なし

◆ 警察相談専用電話
電話番号 #9110 ※局番なし

 

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