40代~70代男女880人の高血圧患者さんに対し、患者体験や生活習慣改善に関する意識調査の結果が発売されていました。
高血圧での受診や生活習慣の改善について、生活習慣の改善に関する経験について、高血圧診療についての経験について、血圧の治療で薬の量や種類が増えた時に感じたことについて、治療アプリ・スマート療法の認知率・理解率の結果です。
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高血圧患者による患者体験や生活習慣改善に関する意識調査
調査概要
- 【 調査会社 】
株式会社インデックス・アイ - 【 実施期間 】
2023年7月27日〜7月31日 - 【 対象者 】
高血圧症の40代〜70代の男女880人
※内訳
基礎疾患:高血圧のみ(51%)
高血圧+糖尿病or脂質異常症or高尿酸血症(33%)
通院状況:現在通院中(96%)
服薬状況:生活習慣修正の指導のみ(3%)
薬剤服薬中(93%) - 【調査エリア 】
全国
調査の背景
リスク要因別の関連死亡者数を見ると、高血圧は喫煙に次いで2番目であり*1、死亡リスクに関わる重要な疾患です。
また、日本の高血圧患者数はおよそ4300万人*2といわれています。高血圧患者さんのリアルな声を知るために、血圧が上昇する秋冬を前に、実際の患者さんに高血圧治療や生活習慣に関するアンケート調査を実施しました。
*1:平成30年版厚生労働白書(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/18/dl/2-08.pdf
*2:高血圧治療ガイドライン2019(日本高血圧学会)
https://www.jpnsh.jp/data/jsh2019/JSH2019_hp.pdf
調査結果の詳細
これまでに高血圧での受診や生活習慣の改善について以下のような経験はありましたか?(それぞれ1つずつ選択)
① 受診・治療しないで済ませたいと思った/思っている 49%
② かかりつけ医ではなく、通いやすい病院を検索した/したい 26%
③ 高血圧の薬を飲むことは若さを失ったような気がして進まなかった 23%
④ 治療するにしても、付き合いや自分の好きなことを止めるのは嫌だ/嫌だった. 49%
⑤ トクホやサプリなど、健康食品などを購入した/している 36%
⑥ 薬を飲み続けるのは嫌だ 48%
⑦ 生活習慣を変えないといけないことは知っている 84%
⑧ 高血圧に関する自分の生活習慣(塩分摂取、運動など)に対して後ろめたい気持ちを持ってい 37%
⑨ 減塩などの生活習慣の改善を自力で実施した 53%
あなたにとっての生活習慣の改善に関する経験はどのようなものでしたか?(それぞれ1つずつ選択)※生活習慣の改善経験がある人のみに質問
① 生活習慣の改善は順調だ/順調だった
そうではない 16%、やや違う 34%、まぁそうだ 41%、そうだ 8%
② 自分自身だけでは、管理が難しい
そうではない 18%、やや違う 25%、まぁそうだ 42%、そうだ 15%
③ 生活習慣の改善に挫折したことがある
そうではない 19%、やや違う 28%、まぁそうだ 38%、そうだ 15%
④ 生活習慣の改善を行うなら誰か伴走してくれたり褒めてくれる人が欲しかった
そうではない 29%、やや違う 29%、まぁそうだ 36%、そうだ 6%
これまでに高血圧診療について以下のような経験はありましたか?(それぞれ1つずつ選択)
① 医師の前ではよい患者でいたいと思った 46%
② 医師には、私が取り組んでいることや血圧の推移などを細かく理解してほしかった/ほしい 41%
③ 減塩などの生活習慣の改善を医師の指導で実施した 36%
④ 生活習慣の改善や血圧が下がったことを本当は医師に褒めてもらいたかった 31%
⑤ これまでに高血圧の薬の量や種類が増えたことがある 42%
これまでに高血圧の治療で薬の量や種類が増えた時に感じたことで最も当てはまるものをそれぞれ選んでください。(それぞれ1つずつ選択)※薬剤の量や数が増えた経験のある方のみ回答
① 高血圧の薬を増やすことに抵抗はあった/ある
全くそう思わない 13%、← 29%、→ 37%、強くそう思う 21%
② 薬を増やすことは、自分にとってはショックな出来事だった
全くそう思わない 16%、← 28%、→ 36%、強くそう思う 20%
③ できれば薬以外の治療選択肢を試したかった/試したい
全くそう思わない 14%、← 32%、→ 35%、強くそう思う 18%
④ お医者さんが進め、納得できるなら、多少高い治療でも受けるだろうと思う
全くそう思わない 9%、← 33%、→ 50%、強くそう思う 8%
⑤ 治療を受ける時は、お医者さんに背中を押してほしい
全くそう思わない 9%、← 29%、→ 48%、強くそう思う 14%
あなたは医療における以下の言葉をどの程度御存知ですか?(それぞれ1つずつ選択)
①聞いたことがない、②名前だけは聞いたことがある、③内容まで知っている※認知率:②③の回答率、理解率:③の回答率
Q1-1. 治療アプリ
認知率 22%、理解率 5%
Q1-2. スマート療法
認知率 14%、理解率 3%
調査結果要約
- 「生活習慣を変えないといけないことは知っている」患者さんは全体の84%、また「自分自身だけでは管理が難しい」と感じている患者さんも全体の57%いた
- 患者さんは「高血圧の薬を増やすことに抵抗があった/ある(58%)」と感じており、「治療を受ける時は、お医者さんに背中を押してほしい(62%)」
- 高血圧診療において46%の患者さんは「医師の前では良い患者でいたい」と思っている
- 「治療アプリ」の認知率は22%、「スマート療法」の認知率は14%
調査結果の課題
患者さん全体の84%が「生活習慣を変えないといけないことは知っている」と回答し、多くの方が生活習慣の必要性を感じるという経験をしている一方、全体の57%の患者さんは「自分自身だけでは管理が難しい」とも感じているという結果となりました。
高血圧症の治療には生活習慣の改善が不可欠ですが、患者さん自身その必要性を認識しつつも、一人では取り組むのが難しいと感じられているという課題が明らかになりました。
医師関係の重要視
半数以上の方が「高血圧の薬を増やすことに抵抗はあった/ある」、「薬を増やすことは、自分にとってはショックな出来事だった」と回答しており増薬に抵抗感を感じる方が多いものの、6割の方が「治療を受ける時は、お医者さんに背中を押してほしい」、「お医者さんが進めるなら、多少高い治療でも受けるだろう」と回答していることや、半数近い方が「医師の前では良い患者でいたいと思った」と回答するなど、高血圧治療において医師との関係を重要視されていることが伺えました。
治療アプリ・スマート療法の認知率
現在、高血圧治療における選択肢は、①患者さん自身での生活習慣改善、②薬物治療に加え、③スマートフォン(保険適用の治療アプリなど)と医師の指導を組み合わせた「スマート降圧療法」などがありますが、この3つの選択肢の中で最も新しい選択肢である「スマート降圧療法」については、「治療アプリ」の認知率が22%、「スマート療法」の認知率は14%という結果となりました。
調査実施会社について
株式会社CureApp
2014年に医師が創業した医療系スタートアップで、治療効果が治験にて証明され医療現場で医師が患者に処方する「治療アプリ」を研究開発・製造販売する医療機器メーカー。
2020年、スマートフォンで動作する疾患治療用のソフトウェア医療機器として、禁煙治療領域において世界初の薬事承認取得および保険適用での処方が開始。その後、高血圧症領域においても2022年4月に世界初の薬事承認取得、同年9月に保険適用。その他、NASH / アルコール依存症 / がん / 慢性心不全 / 慢性腰痛症など複数の疾患に対する治療アプリの開発を進めている。
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株式会社CureApp – ソフトウェアで「治療」を再創造する
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